3,Vertebrae lumbales [LI-LV](腰椎、第一腰椎~第五腰椎)Lumbar vertebrae [L1-L5]

 胸椎に続く5個の椎骨で、その椎体はすべて椎骨の中でもっとも強大である。椎体の幅は下位のものほど大きく、高さは第3~第4腰椎で最大である。椎弓も強大で、椎孔の形は三角形状である。腰椎の横突起は本来、この部の肋骨に相当するもので肋骨突起といい、本来の横突起は上関節突起の外側から後方に向かう小さな隆起として残っており、乳頭突起とよぶ。また、肋骨突起の根部の後面には下方に向かう小突起があり、副突起というのが、これも本来の横突起の一部が変形したものである。腰椎の棘突起は幅が広く、短い。側方から見ると、四角な板状でほぼ水平に後方へ突出している。腰椎の横突起の先端部は、腰部に残っている肋骨の痕跡を含んでいるために長く、肋骨突起という。乳頭突起および副突起が本来の横突起である。臨床上この間隙(通常、第4腰椎棘突起の上方または下方)に腰椎穿刺をして、局所麻酔を行なう。

 

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最終更新日:2010年12月20日