4,Os temporale(側頭骨)Temporal bone

 1対2個 頭蓋骨の外側面のほぼ中央部にある複雑な形の骨である。その外側面の下に外耳道があって、その上方には鱗部、後方には岩様部があり、その内側部は錐体となって前内方に向かって突出している。外耳道の周囲を鼓室部という。外耳孔の前上方にあたる所から前方に向かって長い頬骨突起を出す。側頭骨の内側面に前内方に出ている四角錐体状の骨塊を錐体という。その先端に浅い三叉神経圧痕があり、前面の中央部に円丘状に膨れた弓状隆起がある。弓状隆起と側頭鱗間の薄い部分を鼓室蓋という。後面の中央部にある楕円形の内耳孔は後外側に向かって骨内に入る内耳道に続く。錐体下面の中央部に頸動脈管外口があり、中に入り頸動脈管となり、錐体の先端に開口して頸動脈管内口となる。外口の後方に深い凹みがあり頸静脈窩という。錐体の下面からは前下方に向かって角のように茎状突起が出ており、岩様部の前下方は母指頭大の乳様突起が出ている。茎状突起の根部と乳様突起の間には茎乳突起がある。乳様突起の中に多数の小室すなわち乳突蜂巣がある。anatomy1b2-9.jpg (29133 バイト)

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最終更新日:2010年12月20日