1個 顔面下部を占めている中間部である。上縁部を歯槽部といい、8個の歯槽がある。下縁部は鈍くて丸い、下顎底といわれる。体の正中線上にオトガイ隆起がある。体の外側面には第2小臼歯の下方にオトガイ孔があり、下顎管の前口をなしている。下顎骨の内面正中部にはオトガイ棘という2対の鋭い小突起がある。オトガイ棘の下外方に二腹筋窩という浅い窪みがある。
下顎枝は体の後上方に続く方形の骨板で、上端には前方に筋突起、後方に関節突起があり、その間の窪みは下顎切痕といわれる。関節突起はさらに下顎頸と下顎頭を区別し、下顎頭は顎関節の関節頭をなしている。下顎枝の下部は体の後端とともに下顎角を作っている。下顎枝の内面の中央に下顎孔があって下顎管の入口をなしている。
最終更新日:2010年12月20日